ラピスラズリ

 6月のある日曜日、いつものようにテニスで汗をかき、帰ろうとした時、クラブハウスの前で1匹の子猫と出会いました。手のひらに乗るぐらいの大きさで、シャム猫のような毛色、目は透き通ったブルーでした。私を見て必死に泣くのですが、近寄ると逃げてしまいました。オーナーに聞くと誰かが捨てていったのか、1週間ほど前からクラブハウスの床下に居ついているそうです。ところがそのクラブハウスには大きな蛇やらアライグマやらが住んでいるんです。

 家に帰ってからも子猫のことが気になり、三男に猫飼わないかと持ちかけてみました。私が提案したところで妻は首を縦に振らないでしょうから。

 翌日、三男は中学校の友達と一緒に虫取り網を持ってその子猫の保護に行きましたが、狭いところに逃げ込まれて捕獲できずに帰ってきました。その話を聞いた妻は激昂し、「これ以上家を汚す生き物(子供3人と私も?)を入れることは許さない。」と叫びました。

 数日後、オーナーからその子猫を捕まえたという連絡が入りました。妻は激しく反対していたのですが、あとで誰かに飼ってもらうからとりあえず連れてくると言ってクラブに向かいました。子猫は大きなダンボール箱に入れられて我が家に来ました。

 三男が段ボール箱を妻に渡し、開けさせました。出て来た子猫は海のようなブルーの瞳で妻を見つめ「ニャオ。」と元気に挨拶をしました。

 「カワイイ。」

 誰かにあげるなんてとんでもない。次の日、猫用トイレや、キャットフードなどの猫用品を妻が買ってきていました。

 名前は「ラピ」。ラピスラズリっていうパワーストーンからとってきたそうです。もちろん妻が名付けました。

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投稿者: roundstone1966

高校の教員をしています。数学の授業の評判は今ひとつなのですが、学級通信だけは面白いと褒めてもらっています。大学受験に向かう生徒を励ます目的で書いたものが大半ですが、皆さんに読んでいただけたら嬉しいです。

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